東京都八王子市。
森も川も近い片田舎、といっていいのだろうか。
閑静な住宅街に位置する知的障害者の為の施設“晴れる屋”に行ってきました。
知り合いが週に一回だけ手伝っているというその場所を訪れようと思ったのは
中学校の時にクラスに知的障害の男の子がいて、とても仲良く過ごしていたのを思い出したからなのと、
とてもお世話になっている人がすごく勧めてくれた場所なので、実は楽しみにしていました。
晴れる屋に着いた途端、みんな元気な笑顔で出迎えてくれました。
本当に屈託のない笑顔。
着いた時はお昼時だったので早速一緒にご飯を食べました。
いきなり「これあげる」と貝柱をくれる女の子。
「こっちを食べたほうがいいよ」とピザパンをくれる男の子。
「昨日取れたミニトマト」と言って持ってきてくれたり、
午後の紅茶もいつの間にか湯のみ茶碗の中に。
時刻表を全部の路線揃えてプレゼントしてくれた子もいました。
みんな思い思いの会話で盛り上がっています。
いつまでたっても食べ終わらない。
食べることよりみんなで一つのテーブルを囲んでいることが楽しくて仕方がない様子。
あっという間に打ち解けました。本当に一瞬で。
そもそも打ち解けないって概念とか、初対面だからどう接しようとか、頭であれこれ駆け引きなんてしないんです。
みんなの姿をみて、その自然なままが、本当の個性なんだって、思いました。
東京での暮らし、駆け引きがない日なんてあるのだろうか。
代表の小林 誉さんといろいろと話をさせていただきました。
「哀れみではなく、彼らがどう社会に順応し、機能していくのか。
そこを日々考えてなかなか答えが導き出せていない現状がある」とおっしゃってました。
当然、知的障害者というだけで度合によるのですがなかなか現代社会で順応していくのは難しい事です。
彼らは彼らの社会でしか生きることが出来ない現実があります。
小林さんはそんな彼らの個性を殺すことなく社会に溶け込む方法を日々考えているんだなって、
話をしていて切なる思いが伝わってきました。
鬱病患者が100万人を超えたとニュースで報道していました。
恐らく、どんな人間だって鬱はあるんだと思います。
しかし根底にどんな理由が、原因があるのか。
答えは一つ、人間らしく生きることが今の社会では難しいからだと思います。
今後どんどん増えていくであろう心の病を持った人たちへ、
彼らの個性豊かな姿、人間らしい本当の姿がそんな病んだ人達を唯一救ってくれるのでは、、、と思いました。
あっという間に過ぎてしまった時間。
Sense of Wonder 2008で、そんな素敵な彼らの笑顔を会場でも見れることになりました。
オフィシャル出店で彼らが作った作品を販売します!
彼らは楽器も作るし、キャンドルも作るし(キャンドル作りを手伝ってきました。)
野菜も自分たちで育ててます。
どんな形になるかは検討中ですが、楽しみにしていてくださいね。
今後また詳しくBLOGでアップしていきます!!
では〜〜。
Sense of Wonderスタッフによるブログ